金型洗浄剤の成分と種類について

弊社の金型用洗浄剤は、各種ゴム成形用、樹脂成型用の金型や亜鉛、アルミダイキャスト鋳造用の金型等に適しています。 金型表面等に付着した強固な焼付カスや離型剤、又、加硫時のガスによる酸化膜等も金型を傷付ける事なく短時間で除去できる優れた洗浄力を持った洗浄剤です。

さらに、鉄鋼、ステンレス製の部品等の脱脂洗浄やカーボン除去にも優れた洗浄力を発揮します。

弊社は、長年の経験を基に各種ゴム成形等で使用される洗浄剤を研究開発して取り揃えておりますので、ご紹介させて頂きます。

圧倒的人気とご使用実績といただいているゴム金型洗浄剤【サンエコンKR-303】とゴム金型自動洗浄機(スプレ-式)用【サンエコンKR-303H】を最初にご案内させていただきます。

商品名の後ろにあります[H]は洗浄機用を意味しております。

洗浄能力(剥離性を含む)による選定の参考として、下のように順番なります。

KR-303(DA-300同等)
KR-6150
KR-6140(KR-6130同等)

KR-303

KR-303はゴム金型洗浄剤として、永年の実績と共に洗浄性においては、ユーザーから高い評価を頂いております。
また、サンエコンKR-303は水溶性ですので、汚れの度合に応じて水による希釈が可能な洗浄剤です。

用途

各種ゴム材の成形用金型洗浄炭化した加硫剤や離型剤の汚れは瞬時に除去ができます。なお、軽度な赤錆も同時に落とせます。
※その他の用途:樹脂成形用の金型洗浄(超音波洗浄)、カーボン除去、脱脂洗浄

KR-303
製品名 KR-303
使用方法

(1)かけ洗い

金型が熱い(金型温度100℃以上)状態で、原液または希釈液を金型表面にかけます。
汚れが軟化遊離しますので、汚れが乾かないうちに水洗いをして下さい。

※かけ洗いした液は繰り返し使えますので、液を抜取りできるような洗浄槽を設け下部にドレン口を取付けることをお奨めします。

(2)浸漬洗い

ステンレス槽等に原液または希釈液を入れて加温(70~100℃)。
適温の液に金型を浸漬。
汚れが遊離しますので、後に金型を取り出して水洗いをして下さい。

※加温により水が蒸発しますので、作業時に水を補給して液面調整をして下さい。

※加温設備がない場合は、常温の液に熱い(金型温度100℃以上)金型を浸漬する方法も可能です。

※かけ洗い及び浸漬洗いは、必要に応じてブラッシングを併用して下さい。

ご使用にあたっては、製品GHSラベルの注意書きに留意してご使用下さい。
なお、サンエコン KR-6150は毒物劇物取締法に該当します。
安全と関連法規に関する詳細な内容は、安全データシート(SDS)をご参照下さい。

成分と使用上の注意

ご使用にあたっては、製品GHSラベルの注意書きに留意してご使用下さい。
なお、サンエコン KR-6150は毒物劇物取締法に該当します。
安全と関連法規に関する詳細な内容は、安全データシート(SDS)をご参照下さい。

①洗浄後は、水洗いを十分行って下さい。
②金型が熱い状態でのウエスによる拭取りは、化学繊維は熱に反応してガスが発生することがありますので、綿素材をご使用下さい。
③アルミ・亜鉛は、接触すると溶解しますので、使用しないで下さい。

商品種類

国内用:20Kg(缶)
輸出用:24Kg(UN缶)

KR-6130

樹脂成型金型用の洗浄剤です。成型時に発生し金型に付着するガスやヤニ等の汚れを除去することができます。
またKR-6130は、毒物劇物取締法および消防法にも該当しませんので、管理・取扱いが容易です。

用途

各種樹脂の成型金型の洗浄(PC樹脂,PVC樹脂等)

KR-6130
製品名 KR-6130
使用方法

加温浸漬(搖動、超音波の併用により洗浄効果が増大します。)

成分と使用上の注意

①アルミ,亜鉛等の金属は、アルカリ成分で溶解し水素ガスを発生するため使用しないで下さい。
②洗浄後のアルカリ残渣は成形に悪影響を及ぼすため水洗を十分に行って下さい。
③水洗後にエアーブローを行い、防錆対策として防錆剤の塗布をお奨めします。
④使用する際は、ゴム手袋,眼鏡等の保護具を必ず着用して下さい。
⑤皮膚,眼など身体に付着した場合は、速やかに水で十分洗い流し必要があれば医師の診断を受けて下さい。

荷姿

18kg缶入り

E-7200

各種金型の成型時汚れ、および鉄鋼等の脱脂やバフカス・スマット等を洗浄できる電解超音波洗浄機用洗浄剤です。

成型時に金型に生じるガス焼けやヤニ等の汚れや、鉄鋼表面に付着した油脂(硬化油)に対して、物理的・化学的に作用し、汚れを隅々まで除去することができます。なお、毒物劇物取締法および消防法にも該当しませんので、管理・取扱いが容易です。

用途

①各種成型金型の洗浄 [洗浄時間:10~30分/回を目安](PC、PBT、ABS、PP、PPS、PA、LCP、POM、フェノール樹脂等)
②鉱物油、硬化油の除去
③バフカス、スマットの除去

E-7200
製品名 E-7200
使用方法

電解超音波洗浄機に投入して使用します。

成分と使用上の注意

①アルミ,亜鉛等の金属は、アルカリ成分で溶解し水素ガスを発生するため使用しないで下さい。
②洗浄後のアルカリ残渣は成形に悪影響を及ぼすため水洗を十分に行って下さい。
③水洗後にエアーブローを行い、防錆対策として防錆剤の塗布をお奨めします。
※防錆剤は「サンエコンNR-JW」を推奨いたします。
④使用する際は、ゴム手袋,眼鏡等の保護具を必ず着用して下さい。
⑤皮膚,眼など身体に付着した場合は、速やかに水で十分洗い流し必要があれば医師の診断を受けて下さい。

荷姿

・20kg缶入り
・22kgUN缶入り
・220kgUNドラム缶入り

DA-300

用途

アルミダイカスト金型の洗浄剤です。金型の汚れは様々ですが、金型表面の離型剤の汚れ、付着したアルミの金属カス、錆は、溶解若しくは除去が可能です。 なお、サンエコンDA-300は水溶性ですので、適宜水による希釈が可能ですので、経済的です。

DA-300
製品名 DA-300
使用方法

(1)浸漬洗い

金型は常温のままタンク内の薬液に浸漬して下さい。金型に付着したアルミは発泡と共に溶解します。
なお、発泡が止まれば、洗浄は終了です。離型剤等の炭化状態の汚れ除去は、薬液を加温して下さい。

(2)ハケ塗り洗い

金型温度が下がった状態で、アルミ付着部をハケ塗りして下さい。
付着量が多い場合は、繰り返し行って下さい。

(3)噴霧洗い

手吹きの噴霧器等を利用して、薬液を噴霧して下さい。
離型剤等の炭化状態の汚れ除去は、金型の温度は100℃以上が効果的ですが、
薬液を噴霧しても直ぐに乾いてしまうので、連続的に噴霧し、汚れの除去具合を確認して下さい。
金型が熱い状態での作業は、十分注意をして下さい。

成分と使用上の注意

①サンエコンDA-300のアルカリ成分がアルミに反応し、アルミを溶かします。
反応時に水素ガスが発生しますので、着火源がない場所で局所排気を設けて、十分に換気をしながらご使用下さい。
②洗浄後のアルカリ残分は製品に悪影響を及ぼすため、水洗いを十分に行って下さい。
なお、金型が熱い場合は洗浄剤が乾く前に水洗いをして洗い流して下さい。
③水洗い後は、エアーで水滴を飛ばし、錆の発生を防ぐには防錆剤を塗布する事をお奨めします。
④サンエコンDA-300は毒物劇物取締法に該当します。
安全と関連法規に関する詳細な内容は、安全データシート(MSDS)をご参照下さい。

商品種類

国内用:20Kg(缶)、200Kg(ドラム)
輸出用:25Kg(UN缶)、200Kg(UNドラム)